■おまけその２

最近（胃をこわす前）こっている、「日本酒に合うピザ」。

もう若者じゃないのでピザなんて長い間ごぶさたをしていたのですが、先日のブログ（日本酒とイタリアン）でご紹介したように、熱燗とオリーブオイルの相性の良さに目覚めたことがきっかけとなり、思い立ったピザづくり。

とはいっても、あれやこれや粉の分量をはかったりするのは面倒だなーと思っていたら、先日、とある料理の本に「パンといっても難しく考えることはない。日本のお焼きも立派なパンです。粉と水をこねて、好きなように焼けばよいのだ」というようなことを書いてあるのを見て、なーんだ。そうなのねと。で、ピザもパンの一種と考え、お焼き感覚で作ってみました。

冷蔵庫にある粉を適当にブレンドして、日本酒と酒粕を適当に混ぜて耳たぶくらいの硬さにこねます。日本酒と酒粕を使ったのは、イースト菌を使わなくても、要するに発酵してるものが入ればいいんじゃないか？と考えたため。あと、個人的に酒種のあんパンやおまんじゅうが大好きなので、そんな風味になるんじゃないかと期待して。あともちろん、日本酒のアテにというもくろみがあるので、日本酒を使ったほうが相性がよいはず！。

　で、しばらく寝かせます。




　ふつうのピザだと、ここで生地が膨らんでくるらしいが・・・全くふくらまない。でも気にせず、伸ばす。


・・・なんか茶色いのは、米ぬかを入れたせいかな・・・

　で、ソースを塗ります。といっても、ピザソースなんてなくたってだいじょうぶ。私が塗ったのは味噌と具を炒めた「おかずみそ」。いつも残り野菜を使って常備しているものです。この日使ったのは「きのこみそ」。マスタードなんかもいいかもしれないですね。

　あとは、てきとうに残り野菜をトッピング。この日は、冷蔵庫にあった長ネギと、しめじをたっぷり乗せた。あとアクセントとして、ゴマ油と黒酢をまぜたものにつけ込んでいる唐辛子をキッチンばさみでじょきじょき切って散らす。そして上からオリーブオイルをたらりと。




　で、これをアルミホイルの上に乗せて、あらかじめ暖めておいた魚焼きグリルの中に入れる。昔、「あるある大辞典」で「ピザ用の石窯にいちばん近いのは魚焼きグリル」と言っていたのを思い出したのでした。まあ「あるある」もいろいろあって打ち切りになりましたが、これは信じることにして使用。何しろオーブン機能つきの電子レンジはただいま休眠中なので。。。強火だとこげそうなので、弱めの中火にしてみる。

　なんとなくパンっぽいよいにおいがしてきたところでグリルを引っ張り出してみると、けっこういい感じになっているので、できあがりということに。




　いただきまーす。

　　日本酒は「にごり」です。寒さが厳しくなると、にごりが飲みたくなる・・・


←鳥取の「梅津酒造」さんの「冨玲活性にごり」。酵母がぷちぷち発酵中なので、「ガスを抜きながら、ゆっくりとご開栓ください。フタが飛んだり、お酒が吹き出したりすることがあります」と裏に注意書きが・・・ドキドキしながら開けましたが、フタに顔を直撃されるようなことはなく、おだやかに「ポンッ」と。これをシュワッとあっついお燗でいただきます。　

　いやーん。めっちゃ合うじゃないですかー！ちなみに、付け合わせは味噌味のスープ♪　要するに味噌汁ですが・・

　正直、ふつうのピザ生地のように「外はぱりぱり、中はもっちり」とはいきませんでしたが、ふつうにバリバリふにゃふにゃ食べられます。場所によって焼け具合が違うもんで・・・・。これはこれでウマイ、と思えばよい。どんな粉を使うかで、ふくらみ方など変わってきそうです。

　物好きな方がいらっしゃったらぜひお試しを。失敗もまた楽しと思えば、料理も酒も人生も自由です。まあコレって一人暮らしの特権ですな。食べるのは自分なので、「おいしい」と思えばおいしいのだ！

終わり

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出典：[アスパラクラブ：トラベルclub]

稲垣　えみ子（いながき・えみこ）プロフィール


1987年に朝日新聞記者となり、社会部、週刊朝日編集部、大阪版編集長などを経て、2010年4月から地域ニュースディレクター。プライベートではヨガインストラクターの資格を持つ健康マニアで、生ゴミ堆肥によるベランダ菜園と、裏山（六甲山）登山が趣味。

　　　

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【2012/03/13 15:28】 | 飲食・料理 |

　ブログ更新がすっかり滞ってしまいました。すみません・・・というのも、数年ぶりに突然のひどい胃痛に見舞われ、お酒どころか食事もままならぬ有り様なのです。

　むかし若気の至りで暴飲暴食を繰り返していたころはしょっちゅう胃痛に襲われていたのですが、心を入れ替えて粗食生活に切り替えてからは、そのようなこと全くなく過ごしてきたのですが・・・なぜに？

　会社の診療所へ行ったところ、「このところの健康診断での数値も異常はみられませんし、まあストレスとか食べ過ぎとか、いずれにしても一時的なものですから」と、ガスター１０を処方していただきました。でも・・・そんなに食べ過ぎてないのにナ。。。も、もしかして、飲み過ぎ？　不安になり、いろいろと調べてみました。

　確かに、お酒は胃酸をたくさん出させるので、基本的に胃に優しくはないようです。ゆっくりと食べながら飲む分には大丈夫なのですが、お酒だけぐいぐい飲んだりするのはよろしくない。ちなみに、胃酸を過剰に出すのはお酒だけじゃなくて、コーヒーとか紅茶とか、あるいは辛いモノとか甘い物とか、タバコとか、要するに刺激物は基本的に「胃酸を出させる」と考えた方がいいようです。もちろん胃酸そのものは悪くない。食べたものを消化するのを手助けしてくれるのだからとっても大切な存在です。でも、胃壁を保護する物質の分泌が追いつかないほど胃酸が過剰に出るようなことは、避けねばならないということ。要するに、刺激物を過剰に採りすぎてはいけない。あと、ストレスがよろしくない。ストレスそのものもよくないし、ストレスがかかると刺激物を取りたくなっちゃうから。

　で、我が生活を振り返ってみたところ、酒に関して言えば、そんなに言うほど量は飲んでないです。ホントです！　　家飲みだとせいぜい１合ちょっと。しかも加水してるし。ま、外で他人と飲むと、ついついハイになってぐいぐいいっちゃいますが、それも週に１、２回のこと。しかも、お燗しか飲まないからそれほど胃に厳しいことはないはずデス。

　でも・・・ちょっと思い当たったのは、深夜に疲れて帰宅したときに、ホッコリしたくて、つい、お燗をつけちゃうことですかね？　夜中だから食べ物はいらないわけで、５勺程度とはいえ、お酒だけでクイクイッと。これがあまりに気持ちよくて、ついつい習慣化していた。。。前回も書いたとおり、暖房のない我が家はあまりに寒いので、熱燗で暖まるのが気分がいいっていうのもある。。。でも身体のことを考えれば、連日はマズかったですね。反省しました。

　でも日本酒の名誉のために言っておきたいのですが、胸に手を当てて考えてみれば、酒以外の原因がいっぱいあるのです。まず、最近めちゃくちゃコーヒー依存になっていた。原因は、ずばり仕事のストレスです。。。。私の働いております大阪は、いま橋下徹市長が次々と「大改革」を打ち出しておりまして、これが「なるほど」と思うこともたくさんある一方で、「それはちょっと見過ごしておいていいのだろうか」ということもたくさんある。で、教育問題担当デスクとして、人気市長が発信する情報の洪水におぼれっぱなしではいかん、なんとか「よれよれ猫パンチ」でも繰り出し続けなければと悩む日々。で、気づけばコーヒーの出前を一日に３回、４回、５回・・・・さらにそれだけじゃ足りず、別におなかがすいているわけでもないのに職場に常備してあるチョコレートやピーナツをガリガリかじってる。そのうえ朝刊の当番勤務のときは、怒濤の仕事を終えた午前２時から約１時間、宿直の部員たちといっしょにビールとカキの種でミニ宴会。考えてみれば、これらすべてが胃にとって「刺激物」だった。。。胃酸が出過ぎるのも当たり前だぁ・・・

　というわけで、今後も末永く大好きな日本酒と付き合っていくためにも、これまでの暮らしぶりを反省したのでした。　どんな大変なことも、楽しむ気持ちがあればイライラしなくていいはず。それができれば落ち着いた食生活ができるにちがいない。アタマではわかっちゃいるのです。日々是修行。ま、今は体調が悪すぎて食欲も酒欲もゼロなので、必然的に落ち着いた食生活をしているわけですが・・・

　しかし今更ですが、こうなってみてしみじみ感じたのは、おいしく飲んで、おいしく食べられるってことが、いかにありがたいことか！

　ひさしぶりの更新なのに楽しい日本酒の話題じゃなくてすみません。せめてもの「おまけ」でお楽しみください。これもちょっと日本酒からずれるけど。


■おまけその１

節電生活をコメントでほめていただいたので、調子に乗って、冬の節電策をひとつご披露します。

冬の節電のポイントは、なんといっても「いかに暖房代を節約するか」。これにはずばり、発想の転換が必要です。ポイントはただひとつ。

　「空気を暖めるな　自分を暖めろ」

要するに、いくら部屋が極寒であろうが、自分が暖かければ全然どうってことないのです。そう考えれば答えはシンプル！　私の場合、まず両足の裏に「はるカイロ」をはって靴下を二重にはき、その上から分厚いルームシューズをはきます。あと、ユニクロのポケットつきはらまきをして、ポケットに「はらないカイロ」を入れる。カンガルー気分ですな。で、さらに寒ければ背中にも「はるカイロ」。クビが冷えると寒いので、ネックウォーマーは忘れずに。ま、使い捨てのカイロを使ってるところが、あんまりエコとはいえない気もしますが。。。

　これだけで相当暖かいですが、もうちょっと幸せな暖かさがほしいとき、活躍しているのがコレ！

←「不老泉」銘柄で知られる滋賀の蔵、上原酒造さんのお酒の会で、お土産にいただいた「奥琵琶湖」

　カラになった４合瓶にお湯をフタぎりぎりまでたっぷり入れて、フタをしっかり閉めて・・・。

　相当あついです。やけどに注意。できれば分厚い毛布などでくるんだほうがいいです。で、座って本を読んだり雑巾を縫ったりするとき、太ももの上にこの瓶を置く。で、上から膝掛けなどで足を被う。すると・・・あったかーい！　こたつと全く同様のパワーが得られます。しかも、こたつだと、どうしても身体がずるずるとこたつの中に吸い込まれていき、最後はこたつの中で寝ちゃって、ハッと気づいたらめっちゃ身体の節々が痛い・・という失敗を生まれてこのかた昨年まで何百回と繰り返してきたのですが、この方式ならそんな心配全くナシ。瓶は持ち歩けるので、こたつのように、一度入ったら二度と抜け出せないということもありません。「どこでもドア」ならぬ「どこでもこたつ」だ！

なぜこんなことを思いついたかというと、東北出身の同僚に節電について相談したところ、「そういえば・・・」と、受験勉強をしていたころの話を教えてくれたことがヒントになったのです。

　彼は冬になると、ウエストがゴムで足先のつまったロングスカートのようなものに両足をつっこんで、足の間に日本酒の一升瓶に沸騰したお湯を入れて毛布でくるんだものをはさんで勉強したらしい。わかるかな？　で、夜寝るときは、その一升瓶を布団に持ち込めば電気毛布代わりに。そしてそして、翌朝になってもまだ瓶の中のお湯が温かいので、このお湯を使って顔を洗ったんだとか・・・

　「一升瓶ってすごく丈夫で、２年くらい繰り返し使った後に、『もう勤めは果たしました』ってかんじでパリンと静かに割れるんだよね・・・」（同僚談）

　。。。。なんてけなげな一升瓶！　でも一升瓶だとお湯があまりにたくさん必要なのと、フタがスクリュー式じゃないので、ちょいと不安。なので、４合瓶でやってみたら・・・これがもう大正解！

ということで、こんなところでも日本酒業界のお世話になっております。

次回へ続く

西田酒造店【1koff】田酒　特別純米酒1.8L33％OFF！【あす楽対応_関東】【b_2sp0206】 価格：5,124円（税込、送料別）

出典：[アスパラクラブ：トラベルclub]

稲垣　えみ子（いながき・えみこ）プロフィール


1987年に朝日新聞記者となり、社会部、週刊朝日編集部、大阪版編集長などを経て、2010年4月から地域ニュースディレクター。プライベートではヨガインストラクターの資格を持つ健康マニアで、生ゴミ堆肥によるベランダ菜園と、裏山（六甲山）登山が趣味。

　　　

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【2012/03/12 08:01】 | 飲食・料理 |